(ネタバレあり)響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜感想

 

見てきました。感想が多すぎてまとめて書きたいのでブログにて。

 

本作、本当に素晴らしくて、吹奏楽にトラウマのある方以外の全ての人に見てほしい作品になっています。とはいえ1年生編のおおまかな流れは踏まえておいた方がいいので、テレビアニメ1期2期、もしくはそれらの総集編となっている劇場版過去2作を見てから鑑賞するのがおすすめです。リズと青い鳥は未見でも大丈夫です。

以下つらつらと感想を述べていきます。

 

・相変わらず古傷を抉り取ってくる人間関係の描写

本作は主人公である久美子たちが2年生に進級したところから始まります。

今年も全国大会出場、だけではなく金賞を受賞することを目標とする北宇治高校吹奏楽部。不人気になりがちな低音パートにもなんとか新入生を確保できた、と思いきや低音パートの新入生は曲者揃いで…。というストーリー。

昨年度(1年生編)、弱小から全国大会出場まで上り詰めた北宇治高校には当然「楽器をガチでやりたい新入生」がまあまあ入ってきます。一方で、高校から始める未経験者や、みんなでワイワイやるのが好きなだけかな?な子も入ってくる。その間で軋轢は当然生まれます。

自分も高校時代は吹奏楽でした。北宇治みたいに強い部ではなかったけれど上手い子はいて、でも進学校だったのでみんな勉強も忙しくて…な状況だったのでこういった軋轢は多少ありました。その中で先輩が放った「この中には音楽が好きな子と部活が好きな子がいる。そのお互いが気持ちよく過ごせるようにしないといけない」という言葉が未だに忘れられず、響けを見るたびに思い出します。(高校生でこの本質を見抜いた言葉発せられる先輩は本当にすごい…。)

吹奏楽は、実力順にコンクールメンバーやパートを選ぶとはいえ、比較的簡単なパートでも音は合わせないといけないし重要な部分はあったり、とにかく全員の意識が揃わないといい演奏ができないのでその辺の意識合わせが本当に難しい。そのひりひりした空気感が本作もしっかりと描写されます。

そして、テレビアニメ1期の1つのテーマであった「後輩が、最後のコンクールとなる先輩より上手い問題」がまた再燃するわけだけど、今度は先輩の立場でこの問題にぶつかっていく久美子が本作最大の見どころかも。頑張るって何ですか?という問いに答える久美子は涙なしには見れないです。冷静で基本冷めてるのにこういうところちゃんと向き合う久美子ほんと好き…。

 

・高校生の恋愛

テレビアニメでは「この部は百合カップルしかおらんのか?」と思うぐらい男子がガン無視されていた北宇治だけど、今回は冒頭からガンガン男女の恋愛を放り込んできます。そもそも吹奏楽部は部内恋愛多いからまあそうなるよね〜みたいな。

個人的に、秀一は完全に噛ませ犬だと思ってたのであんなに久美子がちゃんと彼女やってるのはちょっと意外でした。夏祭りのシーンはキラキラしすぎて死にたくなった。

そしてそれ以上にびっくりしたのがOG。あすか先輩と香織先輩は公式でガチだったんですね…。高校生の仲良し女子かと思ってたらお揃いの指輪してたよね?あれはもうそういうことでしょう。動揺してしまってあの辺うろ覚えなので次見るときはそこにも注目していきたい。

 

・演奏!

響けユーフォニアムといえばこれでしょう。自由曲であるリズと青い鳥のフル演奏を楽しむことができます。ここを劇場で見れて本当に良かった。

三日月の舞は単純に曲としては大好きなんだけど王道華やかな曲過ぎて、これは強豪の選ぶ曲じゃなくない?という疑問があったのですが、リズと青い鳥は「昨年全国出場した学校」らしい、難易度がぐっと上がった曲になっています。

どちらもアニメに合わせて曲を作っているので、ストーリーに沿ったパート割がされているのも良い。三日月の舞は目立つところは金管、ポイントはトランペットソロだったし、リズと青い鳥オーボエソロとフルートとの掛け合いが見どころ、全体的に木管が目立つという対照的な作りです。(てかオーボエの負担大きすぎない?リアルにあんなの選曲したら鬼だよ…)

3年生編は麗奈ラストがテーマになるはずなのでまた金管メインになるんだろうな〜。他にも秀一ソロとかあると良いですね。トロンボーンとユーフォの掛け合いとか。ちょっとやり過ぎか?

 

・優子先輩と夏紀先輩

この2人は本当に大正義!めちゃくちゃカッコいいです。人柄が素晴らし過ぎる。この2人が推しの人はきっと号泣すると思う…。

 

という感じで、今はとにかく三年生編を作ってくれ〜という気持ちでいっぱいです。あとは二年生編、原作から結構端折られてるんだろうなと思ったので原作を読もうと思います。